旧中川 灯篭流し
終戦の日の8月15日、旧中川で東京大空襲犠牲者慰霊の灯篭流しがあったので、家族で会場に行った。
毎年開催されているのは知っていたが、いつもお盆で帰省しているので都内に不在のことが多く今年が初めてとなる。戦後70年という節目ということもあるのかもしれないが、予想以上に多くの人が集まっていた。
灯篭は当日600円で購入することができて、会場でメッセージを書いて川に流すことができる。有名な隅田川の灯篭流しなどは、事前に予約無しだと灯篭を自分で流すことはできなかったので、こちらに来て良かったと感じた。NHKのニュースや新聞などでも旧中川の方も報道されていたので、思ったよりも大きな行事のようである。
亀戸中央公園の裏から国道14号の方に入った辺りがメイン会場で、そこからスカイツリーの方に向って江東区側と江戸川区側でそれぞれ灯篭を流す。灯篭はかなりの数になるので、水面でゆらめいている姿は幻想的である。
それにしても、東京大空襲で亡くなった人の数が多いのは知っているけれども、この旧中川で3000人もの人が飛び込んで亡くなっているというのは本当に凄まじい。まさに地獄の光景だったのだろう。
70年もの年月ですっかり整備されて様変わりしているのだろうが、こうして思いを馳せる日があるというのは大事なことだろう。